平屋は二階建てと比べて収納が少ない?

平屋は二階建てと比べて収納が少ない?

平屋は二階建ての住宅と比較して、収納が少ないと思われがちです。
土地が広くない時には、建ぺい率の影響で延床面積を小さくせざるを得ません。
その結果、家全体が狭くなり、十分なスペースを取れなくるなるのです。
そのイメージが強いのかもしれません。
実際のところは工夫次第で平屋でも、十分な収納スペースを確保することが可能です。
もっとも広い空間を確保できるのは、小屋裏の活用です。
はしごや階段で上がるロフトならば、二階建てにすることなくさまざまなものを仕舞うスペースが手に入ります。
ただし平均の高さが1.4メートルを超えてはいけないというルールがあります。
屋根の傾斜を考えると、人が立って生活できるほどの空間を確保できる可能性があります。
他には小上がりを作り、その下を引き出しにする方法です。
フローリングが増えた現代の一戸建てでも、和室のニーズはあります。
1室まるごと和室にする必要がなければ、畳スペースを選ぶ家庭が多いです。
その畳スペースを50センチほどの高さにして、その下に物を仕舞えるようにするのです。
生活空間に近く、使い勝手がいいでしょう。

平屋に地下室を設けることにはどんなメリットがあるか

平屋建ての住宅は2階建てのように頻繁に階段の昇り降りをしなくて済むため、生活しやすいという魅力があります。
段差が少ないため足腰が悪い方や高齢者にとっては建築するメリットが非常に多いといえます。
せっかく平屋を立てるのであれば、地下室を作りたいと思っている方もいるかもしれません。
地下に部屋を作ってしまうと階段等での移動が必要になります。
平屋ならではのメリットが無くなってしまうように感じるかもしれません。
ただし、地下室があると利用できるスペースが広がります。
地下ならば防音性も期待できるので、シアタールームや音楽鑑賞部屋としても利用可能です。
周りの視界が遮られますので、リモートワークや在宅ワークをしている方は書斎として利用するのも1つの方法です。
地下に部屋を作る場合は、一般的な平屋建てのコストと比較して費用が高くなるのがデメリットです。
その点も踏まえながら、ハウスメーカーや工務店とよく相談してみてください。

著者:安岡良

筆者プロフィール

岡山県備前市生まれ。
地元のハウスメーカーに長年勤務。
今回は平屋についてまとめました。